【農業体験】2023年田んぼオーナーの米作りでわかった草取りの大事さ

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【農業体験】2023年田んぼオーナーの米作りでわかった草取りの大事さ

2023年田んぼオーナーになりお米作りを体験しました。

私が米作りに参加する理由
1. 農家の高齢化と新規就農者が少ないため農家が減り、耕作放棄地も増えています。
2. 日本の食物自給率は35%と低く、自分たちの食べ物を輸入に頼っている。
3. 農家にならなくても、自分の食べる米や野菜を作れたら安心だからやってみる。

2022年から米作りの体験を始めました。それまでは田んぼに入ったことがなく1年目は全てにとまどいながら作業しましたが、2年目は流れがわかり、楽しみながらできました。

親子参加もできる田んぼオーナーは自然と触れ合えて学びもあり、お米ももらえる楽しい企画です。

農薬・肥料を使わないお米を食べたい
自分で米を作ってみたい
子どもに食べ物に対して関心を持ってほしい

子どもの食生活や自然環境に興味のある方に田んぼオーナーのような米作り体験はおすすめです。

お米も種まきからスタート

籾付き米


お米のタネはもみ殻のついた米
土を入れたプラスチックのトレイに米をまきます。
芽が出て田植えができるようになるまで、農家さんにお世話をお願いします。

稲苗

穴があいているプラスチックトレイの写真。芽が出て苗が育ったら田んぼに植えます。

田植えの前にわらをまいて除草対策

米も野菜も雑草は大敵なので、一般的には除草剤をまきます。しかし私が参加している田んぼは除草剤を使わないので、雑草を防ぐために田植えの1週間前に落ち葉や稲わらをまきます

稲わらや落ち葉をまくメリット

・飛んできたタネが落ち葉や稲の上だと根を張りにくく発芽しない。
・埋まっていたタネも日が当たらないので、発芽しにくい。

手植えで田植え

田植え後

各自担当する区画に田植えします。
植える時は農家さん手製の器具で穴を開け、そこに等間隔に苗を植えていきます

等間隔に植えるのが大事

・雑草と見分けがつきやすい

・稲刈り作業がラクにできる

雑草が見分けやすい

草除けにわらをまいていても、稲の成長と一緒に他の草もはえてきます。

稲がきれいに並んでいると雑草と見分けがつきやすくなります。
雑草の中でも「ひえ」は稲より大きくなって日光をさえぎるし、土の養分もとられるので、農家さんにとって困った草です。米の収穫量が減る原因の1つです。

そのため草取りは大事な仕事です。

ひえ
大きくなったひえがはえてる田んぼ

その「ひえ」は稲と見た目がそっくりで最初は見分けがつきません。ですが、稲は等間隔に植えているので列からはみ出したところに生えてる草を抜きます。

はる
はる

1年目は等間隔に植える理由がわからなかったのでいい加減になった所もあったのですが、2年目は全面きれいに等間隔に植えることを目指しました。

稲刈りがラク


稲刈り機を使う時に稲がきれいに並んでいると刈り残しがなくきれいに稲刈りができます。
はみ出していると稲が倒れてしまい機械で刈り取れず、後から手刈りするので時間と手間がかかります。

稲のお世話(草取り)と成長観察

稲刈り

草取りとした区画としなかった区画の違い

早目の草取りが大事

通常田植えから2週間おきに2,3回草取りします。田植え前にわらをまいていても草がはえてくるので、器具を使ったり手で取ったりします。
稲の穂が出てくると田んぼに入れなくなるので、その前にすませるのが大事。

稲穂が出てきたら成長具合を確認

成長記録

稲穂が出たら育ち具合を確認します。表の数字は上が高さで下が分けつ数です。

・分けつした茎を数える
・稲の高さを測る


分けつした茎を数える
「分けつ」とは1本の苗が成長して新しい茎が何本もでてくること。茎に稲の実がつくので、たくさん分けつしている方が多く収穫できます。
成長具合を見るのに分けつしている茎の本数を数えます。

稲の高さを測る
稲の身長を測ります。その年の天候などにより成長具合も変わるので、農家さんは確認しています。

稲刈りと天日干し

稲刈り

田植えや草取りは各自担当の区画で作業しましたが、稲刈りからは全員で作業を分担して行います。

稲刈り当日の作業

1.機械で稲刈り
2.杭を作る
3.束ねた稲を干す

稲刈り機(バインダー)で刈り取ります。機械が刈り残した稲は手で刈り取ります。
稲刈り後の田んぼでスペースができたら杭を作り、刈り取った稲を干していきます。バインダーで刈り取った稲は機械が自動で束ねてくれるので、それを杭にかけます。

杭を作るのは力仕事なので男性が率先してくれるなど、全員で協力しながら作業をすすめます。

杭掛け直後

今回は区画ごとに杭を建てて干す「杭かけ」で稲を干しました。

田んぼの中に1本太い杭を打ち込みます。太い杭の周りに細い棒を交差させて稲をのせていきます。互い違いに重ね崩れないように積み上げます。稲を重ねる順番を間違えるとバランスが崩れ稲が落ちてしまう難しい作業です。

約2週間この状態で乾燥させます。
稲の籾は硬くて防水仕様になっているから、途中で雨が降っても大丈夫。

脱穀して米と稲わらに分ける

2週間くらいたつと青かった茎や葉の部分も茶色くなります。

杭掛け後

干した稲を杭から外し、脱穀機にかけて籾と稲わらに分けます。籾はもう一度機械にかけて籾すりをすると玄米のになります。

稲わらは畑や田んぼで農業資材として使います。納豆を作るのにも使えるので、持ち帰って納豆を作った人もいました。

残った杭を片付けて、田んぼでの作業は終わりになります。

天日干し後

米は籾付きのままだと長く保管できます。
硬い籾を機械を使って取り除きます。
これで米は玄米の状態になって食べることができます。
白米にするにはここからさらに精米します。

2023年米作り体験の感想

おにぎり

2022年に続き2023年も田んぼオーナーになって米作りの体験をしました。

昨年は手探り状態でしたが、今年は手順が一通りわかっているので楽しい作業になりました。

田植えや草取りは1人でも作業できます。しかし稲刈りや天日干しの作業1人では難しく参加者同士の協力が大事。

また草取りに来ない人の区画は雑草が大きくなって稲刈りも大変で、収穫したお米も雑草のタネが多くて食べにくいものでした。現代では個人が尊重されていますが、個人行動と集団行動は時と場合によって使い分けが大事だと改めて感じました。

同時に米や野菜の栽培に雑草対策が欠かせない問題であること、高齢化や人手不足になると農薬を使いたくなる気持ちもよくわかりました。

近年草取りをしなくてもよい米づくりを試している農家さんがいます。自分と家族の食べる米を無農薬、草取りなしで栽培できたら素晴らしいと思います。


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