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最近目にするオーガニック、有機JASマーク、特別栽培農産物、「農薬を使ってません」などの表示、その違いを知っていますか?体に良いものを食べたいけど、表示のちがいがわからなくてどれを選んでいいかわからない。
普通のスーパーにある野菜とどう違うのか、といった疑問にお答えします。
この記事のまとめ
- 野菜の栽培法は、オーガニック、有機栽培、特別栽培農産物、慣行栽培、自然栽培がある
- 農薬や肥料を使わなくても野菜は育つ
- 野菜を買うときの選び方
私は普段オーガニックや自然栽培で育てられた野菜を買ってます。
オーガニックや自然栽培にこだわるのは理由があります。
医食同源という言葉は、日々の食生活が、病気の予防になるという意味です。
人も植物も生き物です。
毎日の食事内容を気にせず、サプリメントや栄養ドリンクにたよっていたり、添加物や遺伝子組み換え食品など知らないうちにたくさん食べている人、調子が悪くなるとすぐに薬を飲む人。健康なからだと言えるでしょうか?
植物も化学肥料や農薬を散布されて育つより、自然環境の中で育った植物はたくましく、植物の中にしっかり栄養をたくわえて、農薬や化学肥料など余分なものがなく健康的な植物だと思います。
丈夫に育った野菜をいただくことで、私たちの体も丈夫になり、病を遠ざけると思います。ですからなるべく農薬や化学肥料の少ない野菜を選んでいます。
そして無農薬や有機栽培で作られた野菜は、味がしっかりしていて美味しいです。野菜にうま味があるので、調理や味付けも簡単。スティック状に切っただけ、ゆでてお醤油かけるだけでも美味しくいただけます。
ここでは有機栽培について、農林水産省のHPをもとにお伝えします。
オーガニック、慣行栽培などの違いを知って、野菜を選ぶ目安にしてもらえるとうれしいです。
この記事を書いた人
・50代パート主婦
・不耕起田んぼのオーナー
・無農薬で野菜やイチゴ、ハーブなど自宅のプランターで育てています
・無肥料無農薬野菜を作る農家さんを応援中
オーガニック、有機栽培、特別栽培農産物、慣行栽培、自然栽培のちがい
有機農業は農林水産省によって定義されている
農林水産省によると、有機農産物とは「有機農産物の日本農林規格」の基準に従って生産された農産物のことです。使える農薬や肥料にも指定があります。
- 周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じている
- は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しない
- 組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わない
【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/
有機JASマーク、オーガニックは国のお墨付き
- 有機JASマークは、農林水産大臣が認証した機関の検査で認められた事業者がJASマークを貼ることができます。
- オーガニックとよべるのは、有機JASマークを取得している農産物、加工食品だけ。
毎年検査もあり、取得にかかる費用は事業者、農家さんがすべて負担するため、小規模な農家さんや農業を始めたばかりの場合、有機JASマークを取得できないことがあります。
特別栽培農産物とは農薬と肥料を少なめにした栽培
- 特別栽培農産物は、栽培する地域で使われる農薬や化学肥料の割合を半分以下にして育てた農産物。
- その農産物が生産された地域で使う農薬や化学肥料を通常より半分以下に減らして生産した農産物。
慣行栽培とは化学肥料と農薬を使う
- 何の表示もなく一般に売られている野菜は、「慣行栽培」と言って化学合成農薬と化学肥料を使っています。
農林水産省のホームページによると、農作物を国民に安定的に供給するため、病気や害虫によって生産量が減らないようにするために、農薬や肥料の使用を認めています。そのため健康被害が起きないよう使用の回数や量を厳しく決められています。
農林水産省 農薬コーナーのサイトはこちらで確認できます
自然栽培とは無農薬・無肥料栽培
- 無農薬、無肥料で作られた農産物。土と植物自体の持つ力で栽培していく方法。
- 農薬や肥料を使わないことで、自然に近い形の栽培できる持続可能な農業(サステナブル)として取り組む農家さんが増えている。
世界初、無農薬無肥料でリンゴを栽培した木村秋則さんを知っていますか?本や映画にもなっています。
その方から教えを受け、学び経験を積み、自然栽培で農作物を生産している農家さんがふえています。
農家さんが農薬を使わない理由
有機農業を始める農家さんの考え
- より良いものを作りたい
- 地球環境を良くしたい
- 自分や家族の健康を守りたい
草取りをしなくてもいい工夫をしたり、虫の被害にあわないよう虫よけ効果のある植物を植えたりと様々な工夫や勉強をして私たち消費者や環境にやさしい農業をすすめています。
農薬や肥料がなくても、植物は育つ
植物は太陽光、水と土で育ちます。
土の中には、虫や微生物、菌がいます。
土の上や中で生きる虫のフンや死骸を微生物や菌が分解して、それが植物にとって栄養分になります。
植物は光合成では足りない栄養を土から得ます。
虫は葉を食べたりするけれど、その虫を食べる虫もいます。虫が花粉を運んで植物の繁殖を助けます。
こうして自然のバランスが保たれています。
ところが化学合成された農薬をまくと虫や微生物はいなくなり、土が栄養を作れなくなります。
養分のない土に化学肥料を使います。
肥料を使い続けると、土の栄養バランスが崩れ、野菜がうまく育たなくなります。
一方で虫やウイルスは農薬に対して耐性をつけて、農薬がきかないようになります。
すると新しい農薬を買わなければならず、農家さんの経済的な負担や健康への不安も増えます。
慣行栽培は土が疲れます
土の中には虫や微生物がいて、植物の成長を助けています。
でも、化学肥料や農薬を使うと虫や微生物がいなくなります。
植物は助けがいなくなるので、肥料が必要になります。
こうして化学肥料や農薬が多い土になり、植物の育ちが悪くなり、農業ができない土地になります。
農地も減って、農家さんもいなくなったら、新鮮な野菜がとても貴重になります。
そうならないよう、土を大切にし自然環境を守る農家さんを応援したいです。
有機野菜の宅配企業も自然環境を守る農家さんを支援しています。そういう企業も応援したいです。
有機栽培も農薬や肥料は使います
農薬は天然物や天然由来で指定されたものを使っています。
農薬の代わりに害虫の天敵になる虫を飼ったり、防虫ネットをはったりして虫を防ぐ方法もあります。
蚊取り線香の成分にも含まれる除虫菊を抽出したもの、木酢酢などホームセンターで買えるものもあれば、化学合成ではなくても、毒性はあるので使用の回数など決められている農薬もあります。
使用できる農薬リスト一覧があるので、気になる人はこちら(有機農産物の日本農林規格 別表2に掲げる農薬)をご覧ください。
使用を許可された農薬や肥料も使わずに栽培をしたいという理念を持つ農家さんもいます。
この場合、有機JASマークを取得はできません。しかし植物や農業について学び安全な野菜を私たちに提供してくれる良心的な農家さんだと思います。
「無農薬」という表現が使えないため「自然栽培」「化学農薬不使用」と表示されています。「無農薬」という表現は、紛らわしいので使用が禁止されています。
オーガニックの表示がなくても、栽培方法など確認できれば、安心できますね。最近は農家さんがSNSで畑の様子などを発信しているので、参考にしてみましょう。
またそういった農家さんを応援している企業もあります。安全な野菜の宅配をしているので利用すると便利ですね。
私の野菜の選び方
近所では有機野菜がないので、食材宅配を利用しています。
足りなくなったらスーパーや自然食品を扱う店で買い足しますが、その時に気を付けていることがあります。
買う野菜の種類によって、お店や野菜の栽培方法を変えることです。
有機、無農薬野菜を選ぶ時
- 皮ごと食べる果物や根菜(ショウガなどそのまま使うので無農薬が安心)
- 皮が薄い野菜
- じゃがいもは芽が出るのが早いので、慣行栽培では放射線照射をしています。気になるので、有機JASマークのついたじゃがいもを選びます。
慣行栽培の野菜は農薬を洗い落とす
旬の野菜
今は一年中同じ野菜が売られていますが、どんな野菜にも旬があります。
その季節にできる野菜は成長が早く、農薬散布が少なくてすむそうです。
また栄養価も高く、その季節に必要な栄養がとれます。
旬の野菜は収穫量も多く農薬や肥料も少ないので、お値段も安くなります。身体にも家計にも優しいですね。
農薬を洗い落す
慣行栽培の場合、化学合成された農薬を使われている可能性があります。
農薬はよく洗えば落ちますが、内部に浸透してる場合もあります。それを落とすには、料理の下ごしらえをしっかりとすることで落とすことができます。
詳しい方法は、こちらの記事をご覧ください。
食事改善は、野菜の農薬・食品添加物を落として余計な物を口にしないことから始めました気になる場合は、アルカリイオンの水で洗いましょう。水道水で洗うよりも、表面についている農薬や防腐剤など洗い落とせます。
また除菌の効果もあるので、野菜の鮮度保持に効果もあるので便利です。
野菜の栽培方法と選び方のまとめ
有機JASマーク、オーガニックは、化学農薬や肥料を使っていない農産物。
有機栽培は環境に負担が少なくても、農家さんには手間がかかります。
農薬や肥料を使わない栽培方法は、自然栽培と言われています。
慣行栽培は化学合成された農薬や肥料を使います。安価で農家さんの負担は少ないですが、自然環境へ大きな負担をかけていることが問題になっています。土の中の栄養バランスが崩れるし、農家さんの健康被害もあります。
消費者のため、環境のため化学農薬や肥料を使わずに作物を作ってくれる農家さんが増えたらいいなと思って応援しています。
栽培方法の違いを知り、家計の負担にならないよう、どのように栽培された野菜を買うか自分の基準を決めておくのがおすすめです。
大事なのは、農家さんが作ってくれた野菜は、おいしく感謝していただくことですね。
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