
料理が苦手な人やレシピ通りに作ってもおいしく作れないと悩んでいる人、基本調味料は何を使っていますか?
お買い得品や表のラベルだけを見て買っていたら、要注意!
例えばお醤油を買う時、種類はたくさんあるし、値段の幅も広くて、どれを選んでいいかわからない。悩んだら本物の調味料を選ぶことをおすすめします。
「本物の調味料」とは、化学的な処理や食品添加物を使わず昔ながらの製法で作られたもの。
素材の味を引き立てて、美味しい料理ができます。
レストランのような手の込んだ料理ではなく、毎日飽きずに食べられる。
家庭の味をおいしく作れる本物の調味料を使ってみませんか?
そして「さしすせそ」は、調味料の頭の1文字をとってます。
さ(砂糖)→し(塩)→す(酢)→せ(醤油)→そ(味噌)
これは調味料を入れる順番。この順番に使うと素材が柔らかく、味のしみこみが良くて美味しく作れます。
料理が苦手な人も本物の調味料と「さしすせそ」で美味しく作れますから、試してみてくださいね。
この記事でわかること
- 本物の調味料の見分け方
- 調味料のさしすせそ、使う順番とその理由
- おすすめの基本調味料3選

母になって25年、アレルギーのある息子のために食べ物や生活のことを学んできました。今までの経験から食べてよかった、使ってよかったものを紹介しています。今回は日頃使っている調味料についてまとめました。
調味料の「さしすせそ」を使う順番とポイント
「さしすせそ」は、基本調味料の1文字をとっていて、この順番に使うと料理がおいしくできます。
さ:砂糖
し:塩
す:酢
せ:しょうゆ
そ:味噌
順番にみていきましょう
砂糖の使い方と選び方


砂糖には、食材を柔らかくする働きがあります。
煮物に入れる時は、一番最初に入れましょう。あとから入れると味のしみ込みが悪くなります。
おすすめは、黒糖かてんさい糖
黒糖はサトウキビが原料。
サトウキビのしぼり汁を煮詰めたもので、サトウキビのビタミン、ミネラル、酵素ミネラルが残っています。
てんさい糖はてん菜という、ほうれん草の仲間の植物が原料。
別名「ビート」または「さとう大根」。
てんさい糖には、腸内で善玉菌のエサになるオリゴ糖が含まれています。
よくある白砂糖は精製されているため、サトウキビに含まれるビタミン、ミネラル、酵素が含まれていません。しかし、砂糖は消化の時にビタミンを使います。黒砂糖はそれ自体にビタミンやミネラルが含まれていますが、精製された白砂糖はビタミンがないので、体内にあるビタミンを使われてしまいます。ですから白砂糖より、黒砂糖にして、できるだけ少量の使用をおすすめします。

うちにも黒砂糖はありますが、素材の甘さをいかしたいので料理には使いません。使うのは、パンを発酵させるときやお菓子を作るとき、梅シロップを作るときなど。
砂糖のおすすめ3選
これはうちで使っている黒糖。パンを発酵させるのに使ったり、お菓子を作るのに使います。300円から400円くらいで買えます。
「かちわり」というかたまりのまま。糖分補給にそのまま食べても美味しいです。梅シロップを作るときなど、こちらのタイプを使います。シロップの色が黒くなるので、見た目を気にする人は避けたほうが良いです。
こちらは「てん菜糖」。オリゴ糖が含まれているので、腸内環境を整えたい人向きです。600円から700円で購入できます。
塩の使い方と選び方


素材の水分を出して引き締める効果と、微生物の繁殖を防ぐ効果があります。
料理の時に使うタイミングは、砂糖を入れて素材が十分に柔らかくなってから。
塩は砂糖より分子が小さいのと、塩で食材が引きしまってしまったら、砂糖の甘味が入らないからです。
砂糖と同様、精製の仕方でミネラルが失われてしまいます。
塩を買うときは、「工程」を確認しましょう。ラベルの裏側に書かれています。
「天日」や「平窯」で作られた塩は、ミネラル分が残っています。
上の写真の塩は、お味噌を仕込む時に使いました。日本海の塩も美味しいです。
塩と言っても、岩塩や海塩、産地など種類が沢山あります。旅行の時に見つけたり、百貨店の物産展で見つけたりして色々な塩の味を楽しんでいます。

塩のおすすめ3選
沖縄の海水を使った塩です。お値段高め250gで1000円前後。ですが、塩むすびや肉や野菜のソテーに使うとおいしくなります。
こちらは、240gで600円くらい。伊豆の大島の海水で作られていて天然ミネラルが豊富。自家製スポーツドリンクなどに入れてもおすすめです。
こちらは1kgで300円前後。青菜を茹でする時など、調理の下ごしらえや掃除用に使います。
酢の使い方と選び方


肉、魚の臭みを抑えたり、防腐、殺菌効果があります。酢の酸味が強い時は、軽く煮立てるとまろやかになります。
酢の作り方は、「静置発酵法」と「速醸法」の2種類。
酢の原料は、米や麦といった穀物やリンゴやブドウなどの果物から作られます。米酢、リンゴ酢、ワインビネガーなどきいたことがありますね。米酢には疲労回復によいクエン酸が含まれているので、疲れている時に米酢の酢の物や酢飯はおすすめです。
「静置発酵法」は昔ながらの作り方で、3ヶ月から半年かけて醪(もろみ)を発酵をさせて作ります。
「速醸法」は強制的に発酵をうながして短期間で作る大量生産法。
酸味がまろやかな「静置発酵法」をおすすめします。
酢のおすすめ3選
こちらはうちでも使っています。まろやかで美味しいお酢です。お値段700円前後。
こちらは有機米を使った純米酢。360mlと小さめサイズ、お値段は500円前後。ふだん酢を使わない人はこの小さめサイズはおすすめです。
有機リンゴ果汁を発酵させてつくられたので酸味が柔らかく、ドレッシングに合います。夏場にはちみつを加えて無糖の炭酸水で割って飲んでもおいしいです。お値段500円前後。
醤油の使い方と選び方


醤油は加熱すると風味が薄れるので、煮物に使うときは素材が柔らかくなったら、一度に全量を入れずに2~3回に分けます。最後は火を止める寸前に入れると、醬油の風味がいかされる煮物ができます。
昔ながらの醤油は、大豆、小麦、食塩で作られています。小麦と大豆に麹菌を加えて、発酵、熟成させて作る「本醸造」と、脱脂加工大豆やアミノ酸などを使った「混合本醸造」などがあります。伝統的な「本醸造」をおすすめします。
上の写真は、うちで使っている醤油。1つは井上古式醬油、スーパーでも見かけるようになりました。最近のお気に入り、埼玉県産の大豆100%と埼玉県産の小麦100%で作られた弓削田醤油。コクのある美味しい醤油です。
醤油のおすすめ3選
調味料にこだわっている人達には、有名なお醤油です。サイズも小さめなので、お試しで使ってみると味の違いがわかると思います。このサイズは700円前後です。
色は濃いですが、味はまろやかで美味しいです。
こちらもスーパーでも見かけるようになりました。600円前後で買えるおいしいお醤油です。お醤油は開封すると風味がとんでしまうので、少量タイプを買うのがおすすめです。
味噌の使い方と選び方

みそ汁に入れるのが一般的ですが、味噌田楽や味噌カツなど、地方によって様々な使われ方があります。
味噌も加熱すると風味がなくなるし、みその酵母が死んでしまうので、みそ汁の場合は加熱後に火を止めてから入れましょう。味噌を入れたら沸騰させないように。
味噌は大豆と塩と麹菌を加えて、発酵、熟成させて作ります。麹は米麹、麦麹があり、麦麹を使うと麦みそと呼ばれます。豆味噌は大豆と塩だけで作り、八丁味噌とか赤だし味噌などがあります。
だし入りみそは便利ですが、だし以外のアミノ酸や酒精など食品添加物が入っていない味噌を選びましょう。
味噌のおすすめ3選
お味噌のおすすめをあげていますが、5、6年前から味噌は自分で仕込んでいるので、私が買うのは八丁味噌。赤味噌、豆味噌と言われてます。お味噌汁も美味しいですが、田楽味噌に使ったりしています。
遺伝子組み換えでない大豆や有機米を使っています。有機の原料になると、1000円前後になります。
こちらは800円前後。酒精を使用していないので、麹菌がいきてる生味噌です。
私が味噌を作るときに買っています。味噌の材料(大豆、麹、塩)セットで買うと3500円前後で、3キロのお味噌ができます。自分で作るとかなり安くなります。
「さしすせそ」にはない日本酒とみりん
みりんと日本酒の使い方と選び方

「さしすせそ」にはありませんが、和食ではよく使います。日本酒だけでなくみりんにもアルコールが含まれています。コクやうま味が出るので、美味しく作りたい人は使ってみましょう。
日本酒
味の染みがよくなり、素材を柔らかくする。臭みとり、煮崩れ防止効果もあります。
「料理酒」とあるものは塩が含まれているので、塩が入っていない料理酒を選びましょう。
みりん
材料は、もち米、米麹、焼酎で熟成して作られます。砂糖の代わりに甘みをつけます。最初に入れるとしみこみが良く、臭みをとる効果もあります。
また煮崩れ防止効果や料理にツヤ、照りがでるので見た目もよくなります。
みりん風調味料もありますが、これはブドウ糖や水あめで甘みをつけ酸味料や添加物で作られます。みりんの持つ臭みを消したり、煮崩れを防止する効果などは期待できません。
みりんのおすすめ3選
こちらは日本酒を作っているお店の本物のみりん。煮物が本当においしくなります。これは1000円以下で買えます。3年熟成させたものは飲んでも美味しいです。
こちらもうちで使っています。お値段1200円前後ですが、やはり美味しい煮物ができます。
こちらは1000円以下。スーパーでもよく見かけます。塩が入っていますので、塩分を調節してください。
「さしすせそ」と調味料のまとめ
毎日の食事を美味しく作るコツは、調味料を入れる順番。味のしみこみ具合や柔らかさなどが変わってきます。「さしすせそ」で料理上手になりましょう。
毎日の食事は見た目や味も大事ですが、栄養を取ることが最も大切です。そのために調味料選びも大切です。
砂糖、塩は精製されると、ミネラルが失われます。
醤油、酢、味噌は発酵食品なので、完成までに時間がかかりますがうま味や保存性がよく、素材のうま味を引き出してくれます。
現代では、工場で短期間に大量生産するため添加物を使った調味料もあります。添加物は様々なところで使われていますので、基本の調味料は添加物のないものを選びませんか?
値段や表のラベルに惑わされず、原材料表示を確認して選びましょう。

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