スーパーの国産野菜は安全か?日本の農薬使用量と残留農薬について調べてわかったこと

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スーパーの国産野菜は安全か?日本の農薬使用量と残留農薬について調べてわかったこと

スーパーにある国産野菜は農薬、化学肥料を使って栽培されている
農薬使用の規制が進む世界と使用が増える日本
農薬が妊婦、子どもの脳の発達に影響を与えている

農薬について調査が進み、農薬使用に対する規制が進むEUやアメリカ。一方で日本は基準値が緩和され使用量も増加しています。

はる
はる

私は2022年から自然栽培の田んぼオーナーをしたり野菜作りを学んでいます。
自然栽培の野菜のおいしさ、植物のたくましさなど日々実感しています。

この記事でわかること
日本は農薬使用量、世界第5位(世界47か国中)
農薬「グリホサート」と「ネオニコチノイド系」の危険性
野菜をおいしく、安全に食べる方法

国産野菜の農薬問題と安心安全な野菜を選ぶ方法がわかります。

国産野菜は慣行栽培で作られる

野菜写真

慣行栽培とは、農薬と化学肥料を使い効率的に栽培する方法です。

お店に並ぶ野菜、コンビニの総菜ファミレスの野菜は農薬、化学肥料を使って栽培されています。

国は農薬の使用回数や量を定めているので、残留農薬は人体に問題なしとしています。
しかしその使用量は世界の中でもトップクラスに多く、残留農薬の基準値は他国より高い数値になっています。

日本の農薬使用量は世界第5位

日本の農薬使用量は、世界47か国第5位です。

有機農業ニュースクリップより引用 http://organic-newsclip.info/nouyaku/pseticide_use.html

上の表から抜粋した国の使用量です。

順位国名使用量 (kg/ha) 
中国13.1
韓国12.4
日本11.8
18ドイツ4.0
22英国3.2
24アメリカ2.5
30オーストラリア2.0
35ベトナム1.7

使用量の単位「kg/ha」は、1ha=100mx100mの広さ、約3000坪に使用した農薬のキログラム数です。

はる
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グリホサート系の除草剤「ラウンドアップマックスロード」の1回使用量は、1haに500㎖のペットボトル1本。100~500倍に薄めて使用します。1年間に3回使用しても1500㎖。約1.5Kgなので、他には殺虫剤など11Kgの農薬を使用していることになります。

ネオニコチノイド、グリホサートとはどんな農薬か解説

農薬というとよく耳にするのが、ネオニコチノイドグリホサート。その使用目的や影響をまとめました。

ネオニコチノイドとは殺虫剤の成分

殺虫剤として使用。水に溶けやすく効き目が長持ちして、多くの虫に効果がある。そのため害虫だけでなく植物の受粉をする虫にも影響が出て問題になっています。
アメリカ、フランスでは野菜だけでなく、公園など公共エリアネオニコチノイド系農薬の散布を禁止しています。
米国環境保護庁は、ネオニコチノイドが多くの絶滅危惧種に重大な影響を認めています。

人に対しても視覚障害や、子どもの脳に障害を起こすといわれていますが、日本ではネオニコチノイド系の農薬は現在も使用されています。

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ネオニコチノイド系殺虫剤、発達神経毒性の可能性がある

https://www.environmental-neuroscience.info/pesticides/insecticides/entry9.html

グリホサートとは除草剤の成分

除草剤として使用。即効性はないが、全ての草に効果があり、地上の草だけでなく根まで枯らすことができる。

グリホサートは発がん性のおそれや、ホルモンの働きに悪影響をもたらします。
妊娠中にグリホサートが体内に沢山入るほど、生まれた女児に影響があるという研究結果が発表されています。

妊婦さんの食事が胎児の脳の発達に影響することはすでに知られていると思いますが、有機リン酸系の農薬が記憶力、知能指数の低下、精神発達への悪影響が懸念されています。

日本の残留農薬の値も他国より数値が高い

薬品

除草剤「グリホシネート」残留農薬基準、日本とEUの値比較

2022年のデータで数字の単位は[ppm]。

作物名日本EU
0.30.9
小麦0.20.03
0.30.1
大根0.30.1
キャベツ0.10.03
ブロッコリー0.10.03
菜花0.20.03
玉ねぎ0.20.05
レモン0.20.05
有機農業ニュースクリップより引用 http://organic-newsclip.info/log/2022/22061135-1.html

米以外の小麦、野菜類は基準値がEUより3倍~10倍高くなっています。

チェックポイント

EUでは残留農薬量が多く出荷できない野菜でも日本では売られていることになります。

グリホシネート:1日の摂取許容量が0.0091 mg/kg 体重/日(グリホサートとは別種の除草剤)

グリホサート:1日の摂取許容量が1 mg/kg 体重/日

 

2022年殺虫剤ネオニコチノイド系の残留農薬基準値も数値が上がった

厚労省は22年8月10日付けで、ネオニコ系スルホキサフロルの残留基準が緩くなる(数値が上がる)施行通知がでました。

作物名改正後改正前
21
小麦0.40.2
大豆20.3
レタス106
ほうれん草206
厚労省より引用 https://www.mhlw.go.jp/content/000975149.pdf#page=10

チェックポイント

改正前より農薬が2倍残留していても問題ないことになりました。

野菜を安全においしく食べる方法

野菜写真

リスクを知ったうえで、できる範囲で安全な食事を選ぶことが大切です。自炊するときは無農薬野菜を使ってみましょう。化学肥料や農薬を使わずに育った野菜は、簡単な調理法でもおいしく食べられます。

  • 旬の野菜を選ぶ
  • 有機野菜を扱う食材宅配を利用する
  • 自分で無農薬野菜を栽培する

旬の野菜は農薬が少なく栄養価が高い

ビオマルシェ ほうれん草
ほうれん草

旬の野菜はその季節に育つ野菜なので育てやすく農薬や肥料の使用も少なくてすみます。栄養価も高いので、おすすめです。

ほうれん草 
100g
カロリー
kcal
カルシウム
mg

mg
ビタミンC
mg
通年平均18492.035
夏採り18492.020
冬採り18492.060
日本食品標準成分表2020年版より抜粋

チェックポイント

冬が旬のほうれん草。ビタミンCは夏に比べると冬は3倍含まれてます。冬の方が甘味も増しておいしいですよ。

農薬が気になる場合は、農薬の落とし方と下ごしらえの仕方がわかる「料理の「下ごしらえ」で農薬や添加物を取り除きおいしくなる方法を解説」をご覧ください。

有機栽培/自然栽培野菜を扱う食材宅配を利用する

食材宅配の野菜

近くの店に有機野菜や自然栽培の野菜がない場合は、食材宅配を利用すると簡単です。旬の野菜やその土地で採れた野菜など新鮮なうちに届きます。

食材宅配を使ったことがない方は、「お試しセット」を試してみましょう。

【2023年】有機野菜の宅配9社、お試しのある宅配と目的別のおすすめを紹介します

自分で無農薬野菜を栽培する

自家製いちご
プランターで採れたいちご

家の庭やベランダにプランターを置く場所があれば、自分で野菜を作ってみませんか?苗から育てると簡単です。

最近は手ぶらで通える「レンタル農園」もあります。野菜のタネや苗、道具などすべて準備されていて、アドバイザーもいるので初心者でも安心して畑作業ができます。

野菜の成長、採れたての野菜の味を楽しめます。

日本の農薬使用量と残留農薬のまとめ

諸外国と比べて日本の農薬使用は世界第5位と多い結果になっています。

欧米では農薬の使用規制が増えている中、日本は残留農薬の基準値も高いだけでなく、以前より数値が上がっています。他より使用量が多い日本が本当に安全なのか疑問です。

食べ物で体は作られます。妊活、妊娠中、育児中の人にはリスクを避ける、減らすことをおすすめします。

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